糖尿病やその合併症が不眠へとつながります

糖尿病のある人では健康な人に比べ、不眠に悩む人が2倍以上いることがわかっています。その多くは、起床と就寝時間の睡眠のリズムや、食事をする時間が不規則といった、不眠を起こしやすい共通した生活パターンを持っています。

糖尿病があると、代表的の症状である「のどの渇き」や「夜間頻尿」、糖尿病性神経障害による「痛みやしびれ」、自律神経障害による「発汗異常」や「胃腸障害」などで、寝つきにくくなったり、睡眠中に目覚めやすくなります。

また、血糖降下薬やインスリンを使用している人では、低血糖への不安といった心理要素が不眠を招くこともあります。

不眠は、それ自体がストレスとなります。すると、コルチゾールや成長ホルモンなどの「ストレスホルモン」が多く分泌されたり、神経を興奮させる働きのあるノルアドレナリンが多く分泌されます。これらの物質は血糖値を上げるように働くため、糖尿病の悪化につながります。

健康な人を対象とした海外の調査では、睡眠時間を4時間に制限して人工的に不眠の状態にすると、それだけでも血糖値が上がるという結果が出ています。また、健康な人でも、睡眠障害があると4〜5倍ほど糖尿病になりやすくなるとされています。