安全性の高い「ベンゾジアゼピン系睡眠薬」

不眠の治療では、原因に合わせた対策を行い、それでも1週間に3日以上、1ヶ月を超えて不眠が続く場合には、睡眠薬を使い始めます。

睡眠薬を危険なものと考えている人も多いようですが、現在主に使われている「ベンゾジアゼピン系睡眠薬」は安全性が高く、適切に使用すれば、まず心配はいりません。

この薬は、主に、光や音などの刺激が大脳に伝わる経路に作用し、その刺激を抑え、暗くて静かな部屋で自然と眠気が訪れるような状態を作るものです。

睡眠薬には、血球半減期によって、4つのタイプに分けられます。「超短時間作用型」や「短時間作用型」は、主に寝つきの悪い入眠障害の人に効果的で、翌日まで作用を持ち越しません。

また、「中間作用型」や「長時間作用型」は、翌日にも作用が残ってしまう場合もあります。これらは主に、途中で起きてしまう人や熟睡できない人に向いています。

使用上の注意を守りましょう
服用後、いつまでもおきていると、持ち越し効果(効果が翌日まで続き、日中の眠気の原因となる)や記憶障害、転倒などが起こりやすくなります。服用後は、すぐに床につくようにしましょう。

アルコールを飲んだ後に睡眠薬を服用すると、記憶障害などが起こりやすくなります。絶対に併用してはいけません。

自己判断で量を減らしたり、服用をやめたりすると、副作用が現れたり、逆に不眠が強くなったりします。眠れるようになったら、薬のやめ方について医師に相談しましょう。

市販の睡眠薬の眠気作用はかぜ薬にも含まれている「抗ヒスタミン薬」によるものです。かぜ薬を飲むと眠くなるのと同じ仕組みです。長期間使用すると副作用が出ることもあるため、一時的な使用に限るべきです。慢性的に不眠が続くときには、医療機関を受診するようにしましょう。