大きないびきは体が発する危険信号

いびきは、鼻や口からのど、肺に達するまでの空気の通り道(気道)に、狭くなっている場所があるために起こります。空気が狭くなっているところを通ると、粘膜が震えて音が生じるのです。いびきが起こりやすいのは「鼻の中(鼻腔)」とのどの「中咽頭」と「舌根」の3箇所です。

中咽頭には、骨や軟骨の支えがないため、ちょっと狭くなっただけでも粘膜が振動しやすく、いびきが起こりやすい部位です。中咽頭が狭くなる原因は、主に2つあります。

1つは、中咽頭にある「口蓋扁桃」が肥大してのどにせり出している場合、もう1つは、太っているためにんどの粘膜の下に脂肪がたまり、中咽頭全体が狭くなっている場合です。

舌根とは、舌の付け根の部分のことです。睡眠中は筋肉が弛緩するため、誰でも多少は舌根が下がりますが、気道は確保されています。

ところが、もともと舌が大きかったり、太っていて舌根に脂肪がたまっていたりすると、舌根が落ち込んで気道を狭め、いびきを起こします。なお、疲れがたまっているとき、睡眠薬などを飲んだときには、舌を支える筋肉が緩んでいびきをかきやすくなります。

大きないびきをかいて寝ている様子は、傍から見れば気持ちよく眠っているようですが、実は体が発している危険信号のこともあります。疲労と関係なく、毎晩のように激しいいびきをかいている場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があり注意が必要です。