日常生活における注意と薬物療法で症状は改善します

むずむず脚症候群や周期性四肢運動障害(PLMS)で起こる不眠は、睡眠薬を服用しても解消されません。治療では、症状を抑えて不眠を改善するのが基本になります。軽症の場合、多くは日常生活の改善で解消されます。症状が強い場合は、薬による治療を行います。

日常生活での注意
鉄分の不足が不快な症状を引き起こす原因のひとつと考えられていますので、普段の食事でレバーやほうれん草、イワシなどを積極的に取るようにしましょう。サプリメントで鉄分を補給することも効果的です。

足の不快感は、日本茶、コーヒー、紅茶などに多く含まれるカフェイン、たばこなどに含まれるニコチン、アルコールなどによって起こりやすくなります。特に、症状が現れやすくなる夕方以降は、摂取を控えるようにしましょう。

また、肉体疲労を伴う激しい運動をすると、症状が出やすくなります。運動は適度な範囲にとどめ、運動後はマッサージやストレッチをして、筋肉をよくほぐしておくことが大切です。

鉄分の不足によりむずむず脚症候群の症状がでる場合には、食生活の改善や鉄剤を補給することで症状が改善することがあります。ただし、肝臓の病気を治療中の方は、鉄剤を補給する前に必ず医師に相談しておきましょう。

薬物療法
2010年1月、パーキンソン病の治療薬であるプラミペキソール(商品名:ビ・シフロール)が、むずむず足症候群の治療に有効であるとして、効能追加&保険適用となりました。同系統の薬に現れやすい消化器への副作用が少ないのが特徴です。

続いて2012年4月には、国内で2つ目の治療薬として、ガバペンチンエナカルビル(商品名:レグナイト)が保険適用となりました。レグナイト臨床試験を統括し、睡眠障害の医師として著名な井上雄一氏は「ビ・シフロールがむずむず脚症候群に伴う不眠や疼痛にも効果を示し、レグナイトはむずむず脚症候群に高い頻度で伴う周期性四肢運動障害(PLMS)にも効きやすい」と話しておられます。

承認済みの上記2剤に加えて、ロチゴチン(商品名:未定)が承認申請中です。こちらは1日1回、患部に貼り付けるだけで効果が24時間持続するというもので、もし承認されれば、昼にも症状が出る患者さんにとって有効な治療薬となります。

治療を受けるにあたっては、睡眠障害を専門にしている医療機関を受診しますが、近くにない場合には精神科もしくは神経内科に相談してみましょう。