日常生活における注意と薬物療法で症状は改善します

むずむず脚症候群や周期性四肢運動障害(PLMS)で起こる不眠は、睡眠薬を服用しても解消されません。治療では、症状を抑えて不眠を改善するのが基本になります。軽症の場合、多くは日常生活の改善で解消されます。症状が強い場合は、薬による治療を行います。

日常生活での注意
足の不快感は、日本茶、コーヒー、紅茶などに多く含まれるカフェイン、たばこなどに含まれるニコチン、アルコールなどによって起こりやすくなります。特に、症状が現れやすくなる夕方以降は、摂取を控えるようにしましょう。

また、肉体疲労を伴う激しい運動をすると、症状が出やすくなります。運動は適度な範囲にとどめ、運動後はマッサージやストレッチングをして、筋肉をよくほぐしておくことが大切です。

薬物療法
主に使われるのは、パーキンソン病の治療薬であるカルビドパ/レボドパ合剤(商品名:メネシット)です。脳神経に指令を伝えるドーパミンという物質の働きを改善する薬で、パーキンソン病の治療で使うよりも少ない量を服用します。

また、海外では、2006年にパーキンソン病治療薬のプラミペキソールが同症候群の治療薬として承認されています。日本においても、プラミペキソールの臨床試験(フェーズV)が終了し、75%以上の患者に効果が見られ、また副作用も少なかったとして、近く承認申請される見込みとなっています。

十分な効果が得られない場合は、抗てんかん薬であるクロナゼパム(商品名:リボトリール、ランドセン)をさらに用いることもあります。また鉄分不足が原因となっていると考えられる人には、鉄分を補充するための鉄剤を使います。これらの薬物療法で9割以上の人に症状の改善が見られます。

治療を受けるにあたっては、睡眠障害を専門にしている医療機関を受診しますが、近くにない場合には精神科もしくは神経内科に相談してみましょう。